街角の猫

とてもゆっくりです。

自分を振り返って 3

 

前回書いたように学生時代は自分なりにいろいろなことを経験できたと思う。

留学やボランティア、インターンなどのようなキラキラしたものは経験できなかったが、自分がやるべきこと好きなことを自分のペースでやれたと思う。

 

先に言ったように、好きなこととやるべきことを自分が楽しめるペースでやることが

私の行動原理だ。

 

ちなみに大学の専攻は栄養学だが、内定先はIT企業で全く関係ない分野だ。

しかし、栄養学の勉強で得た、自分の体をメンテナンスする術や

その過程で培った文献収集力や思考は少なくとも私の一部になっている。

 

大学で得たことは、私の人生の柱や土台となっていると思うし、何よりいろんな経験や人との出会いは私の世界を広げてくれたと思う。

 

さて、今は二月の下旬。

あと1か月と少しで、社会人となる。

 

それまでのちょっぴりの自由時間にいろんなことを振り返っておきたかった。

誰にも見られない場所で思う存分吐き出したかった。

 

文章にすることでこの感情を認めてあげたかった。

 

 

 

 

 

なぜだか涙が出る。何を食べてもおいしくない。

すべてが重い。大好きなことでさえしたくない。

別に今回が初めてではないけど。

 

周りの友達などに相談することもできた。しかし、そうはしなかった。

皆それぞれいろんなことを抱えて生きているし、つらいのは私だけではないからだ。

 

それに、凍えながら焼かれる恐怖を、首や体を締めつけられながら泳ぎ続けなければならない不条理を言葉にしたところで、だれにも理解されない。

 

いろんなことをごまかしながら生きてきた。

何より、自分の声をごまかしてきた。

 

はっきり言って限界だ。

いや、限界なんてとっくの昔に過ぎているし、どこからどうやって来たか

これからどこへ向かうのかも忘れてしまった。

 

自分らしさに包まれた幸せな朝を

まだ自分の体が動くことに絶望した朝を

自分を醜いと思う醜い心との戦いで夜を越えた朝を

何度繰り返しただろうか。そしてこれからも。

 

よくここまで心と体がもったと思う。

名前のない音のない戦いをずっと繰り返してきた。

 

周りからはいつも笑顔だねと言われる。

笑顔でごまかしているのか、傷を悟られたくないのか。

違う。

そうでもしなきゃやっていられないからだ。

 

いろんなものに押しつぶされ、かわいそうな被害者面をして生きることもできた。

でもそうはしなかった。

そんなことをしたって傷は癒えないし、何より、被害者は前進しない。

 

今までがどんなに地獄でも、これから待つのが地獄でも

生きたいなら進むしかないのだ。

 

とどまることもできた。

自分で終わりにするチャンスはいくらでもあった。

 

心も体もすべてが重くて、駅のホームで急行が来たとき

誰かに引っ張られるように感じたことがたくさんあった。

誰に?

今思えば自分に引っ張られていたのだろう。

 

でも何とか踏ん張ってきた。

 

生きたくても生きることができなかった人を知っているから。

 

 

「生きていればいいことあるよ」なんて聞き飽きた。

未来のことなんて本当に誰にも分らない。

このコロナ禍を誰も予想していなかったように。

 

生きていても待っているのは地獄なんてことはたくさん経験してきた。

それでも一瞬でも私を包む光があるなら、それを信じてやってきた。

 

今更終わりにはしない。

ここまで来たんだから、どこまで体が言うことをきいてくれるかわからないけど

許されている限り生き続ける。

 

 

社会に出たらつらいよなんてこともたくさん聞いた。

でも、私なら大丈夫だと思う。

 

既に何年もずっと苦しかったから。

 

たとえ苦しくっても

まだ見たい景色があるから

小さくてもかなえたい夢がたくさんあるから

ありがとうを伝えなきゃならない人がたくさんいるから

 

前に進まなければならない。

 

 

 

10代のころに、周りの大人から言われた言葉はいまも突き刺さっている。

そのせいで長い間、自分の殻に閉じこもっていたし

それによってたくさんの人に迷惑をかけた。

自分を憎んだりもした。

 

相手を憎んだり見返したいと思うこともあった。

 

でもそんなことに意味はない。

 

誰にも何にも縛られず。

自分の過去を振り返っても、過去は変えられない。当然だ。

だったら過去にとらわれず、少しずつ前に進んでいくしかない。

 

 

たくさん苦しんだ。たくさん悩んだ。たくさん間違えた。

そして、傷つけた。

今は、そんな心の傷もボロボロの体も醜い自分も

すべて含めて自分だ。

 

他人の芝生が青く見えても、自分は自分だけの色を見つけていくだけ。

この人生だからこそ得られるものがたくさんあった。

私だから、ここまでたどり続けた。

 

私は私に生まれてよかったと思う。

心の底から。