街角の猫

とてもゆっくりです。

砂遊び

 

子供のころ、砂遊びが好きだった。

砂を握りしめ、手の力を緩めていくと、砂が手のひらから零れ落ちていくあの感覚。

そう、あの感覚。自分からは見えない、握りしめたこぶしの中で、砂の一粒一粒が、重力に誘われていく。

私はあの作業で何を確かめたかったのか。

 

自分も砂の一粒にしか過ぎない存在で、誰かの力の操作により、もっと大きな何らかの力に

引き込まれているのだろうか。